レトロ専科

Technique-2

Technique-2ではレッドコアラインを使わない場合について考えてみます。レッドコアラインを使わない場合、ルアーを沈めるために様々なSinkerが使われますが、具体的に言うとトローリング用のL字型オモリとか、Sinker release、ダウンリガー等が用いられています。

ダウンリガーというのは重い鉄球をボートからぶらさげ、その鉄球に付いているクリップにリーダーを止めておくシステムのことです。魚が掛かった時はクリップが外れて魚とのダイレクトなファイトが楽しめるというメリットがあり、かなり正確に深さを調節することもできます。もちろん鉄球には回収用のワイヤーとウィンチが付いているので使い捨てではありません。

しかし、このシステムはセッティングがとても面倒なので芦ノ湖のレイクトローリングではほとんど用いられていません。芦ノ湖の場合はマイボートを持っている人が極端に少ないからです。

でも、北アメリカの広い湖では一般的なのでしょう。マイボートを持っている釣り人が多いので、セッティングは最初からできているのです。

上のアニメーションで Sinker を用いた仕掛けとレッドコアラインでは、ラインの入水角度が違うということがわかっていただけると思います。ボートの前後ではせいぜい3メートル位しかロッドの間隔をとれないので、仕掛けがからまないようにするには、このような工夫が必要でしょう。

ロッドを前後に2本、両サイドで合計4本出したい時は、前後の仕掛けを上のアニメーションのようにすると絡みにくいです。但し、ひとりで4本の竿を扱うのは無理です。パートナーがいないとできません。

Sinker を用いた仕掛けがどんな時に有利かというと、魚のいる水深がハッキリしている時です。比較的正確にルアーの潜行深度をコントロールできるので、狙ったタナを外しません。

もうひとつ有利な点は、Uターンが素早くできること。レッドコアラインの場合は後ろに長くラインが伸びているので、ターンの弧は大きくしないとトラブルが発生しやすくなります。

ヒメマスは群を作って回遊しているので、群を魚探で追いかけながら釣ります。その際、ターンが素早くできた方が群れを追いやすいでしょ。だからヒメトロの場合はレッドコアラインを使わないでシンカーを使うのです。

「じゃあ何でレッドコアラインなんて物を使うの?」という質問が出そうですね。先回りしてこの質問にもお答えしておきましょう。

レッドコアラインを使うと、ボートスピードの変化やジグザグによってルアーに浮き上がるアクションをつけやすいのです。長年トローリングをやっているとわかりますが、ルアーの動きに何らかの変化がついた時に魚が掛かることがとても多いんですよ。

特にレインボーは急激な変化に反応します。ルアーの点検をしようとしてリールを巻き始めた瞬間とか、観光船を避けようとして急旋回した時なんかによく掛かるのはそのためでしょう。

それから、レッドコアラインの優位点がもうひとつあります。それは、ルアーとボートの距離を長くとることができる点です。10メートル以内のレンジを狙う時にシンカーを使うとルアーがボートに近づき過ぎてしまうんですよ。

これでわかったかな?