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2000年3月17日

これから漁魔達は古満目へ向かうわけですが、物語は1999年12月の回想シーンからはじまります。つまり、ロケット釣りとの出会いから話を展開していくわけですね。

なお、後半は単なる“釣り日誌の続き”ではなく、ロケット釣りの入門書にしていこうと思います。それではまず、今回の構成を箇条書きにしてみましょう。

普通の人は「ロケットの絵を描いてください」と言われると、まず先の尖った棒を描き、次に尾翼を描いて、最後にジェット噴射で仕上げるでしょう。ところが、ここで言うロケットとは、ハリガネでできた釣り道具なのです。

いったいロケット釣りとはどんな釣りなのか? それを説明するためには、まずみなさんを高知県の大月町へ案内しなければなりません。ロケット釣りのふるさとは大月町の古満目(こまめ)漁港なのです。

大月町については、すでに【漁魔が行く・野猿編】で書きましたが、野猿編を全部読むと1時間ぐらいかかってしまいます。ですから古満目周辺のことだけ詳しくご紹介しましょう。それではまず、地図をご覧ください。

幡多路&大月町の地図(FLASH)

大月町はスキューバダイビング、キャンピング、磯釣り、アオリイカ釣りが好きな方に是非オススメしたいところです。海がキレイなのは言うまでもないことですが、大堂(おおどう)断崖という海蝕崖を是非見てほしいんですよ。

これがすごいんです。うっそうと茂るジャングルの中をトコトコトコトコ上っていくのです。曲がりくねった細い道を延々と上り続けるんですよ。すると、運転に疲れたころ、小さな展望台に出るんです。あなたは思わず一服したくなるでしょう。

そこから今来た道を振り返って見るわけですが、おそらく高所恐怖症の人は腰が抜けてしまうでしょうね。それまではジャングルに遮られて、まわりの景色がまったく見えないのです。

ところが・・・展望台に上った瞬間、声も出なくなるんです。

大堂断崖

今まで、どこを通ってきたのか見当もつきません。ジャングルに遮られて道がまったく見えないのです。写真ではわかりづらいですが、木が生えていない絶壁部分だけでも80メートルほどあります。

しかも、その上のジャングルが斜度45度ぐらいですからね。てっぺんの尾根伝いに来たことをここで初めて知るわけですが、この崖は10キロ近く続いています。この写真はわざと暗くしてありますが、晴れていれば真っ白に見えますよ。

さて、問題の古満目漁港ですが、ここは昔、豊臣秀吉が大坂城を築城した際に城壁用の花崗岩を積み出した港で、その頃は小間目ノ浦と呼ばれていました。そして、江戸時代には名古屋城築城の際にも、ここから花崗岩を積み出したそうです。

つまり、半島全体が花崗岩でできているんですね。湾内には、大昔に海底に沈んだ遺跡もあるそうです。ダイビングをする人は見られると思いますが、海底に井戸があるんですって。面白そうなところでしょ。