高知城下ひろめ市場

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1999年1月30日

天気はいいのに肩透かし。ヤル気がある人はマルボウズ。そして、疲れてのろのろリールを巻いていた人だけが何とか魚を釣った。1日目はそんな感じで暮れていきました。このまま天気はいいらしいので明日こそ巨魚を仕留めるつもりです!

釣りのあと高知市内に帰るやいなや、巨魚捕獲団はお堀端の「ひろめ市場」に向かいました。ひろめ市場の「ひろめ」の名は、土佐藩主4代に仕えた名家老、深尾弘人蕃顕(ひろめしげあき)にちなんで付けられたということです。この人は寛大で、人望が厚かったのでしょう。彼の屋敷が姿を消した維新後も、この一帯は市民から親しみを込めて「弘人(ひろめ)屋敷」と呼ばれてきたそうです。

現在は土佐の風土に育まれた食文化、商い文化を受け継いで「ひろめる」ことを目的とした、屋台村と高知物産展の会場が合体したような「ひろば」になっています。これを読んだ皆さんも高知に行ったら是非、遊びに行ってください。高知のウマイ物は何でもあります。

ウツボさて、漁魔がここで食べたものの中で、一番気に入ったのは、なんと! ウツボの唐揚げでした。グロテスクな姿からは想像できないぐらい、これはウマイ!

「こじゃんと、ウマイ!」

その他にドロメ(2,3センチぐらいの生シラス)の握りもウマイけど、やっぱりウツボが一番でしょう。

和歌山県にもウツボの料理がありますが、やはりこれも黒潮が運んだ文化でしょうか? 漁魔は初めて食べたのですが、ウツボの身はカレイとウナギをミックスした感じで深味のある味でした。カリッとした皮の部分は鳥肉より絶対ウマイですよ。

「ところで、はりまや橋って何で有名なですか?」

「よさこい節の最初に出てくるき、みんなあが知っちゅうがですよ」

♪土佐ぁのー 高知の はりまーや橋で♪

♪坊さん かんざーしー 買うーを 見ぃーた♪

♪ヨサコーイ ヨーサーコーイ♪

「頭に毛のない坊さんがかんざしを買うたらおかしいろう。これは竹林寺の坊さんが、お馬という女に恋して、かんざしを買うがを人に見られたゆう歌ながです」

「へぇー、知らなかった。その坊さんはどうしたですか?」

「駆け落ちしたがやと!」

その他にもぎょぎょ丸さんは高知のことをいろいろ漁魔に教えてくれました。釣りの方は不調だったので、面白かった話をここでまとめてみましょう。

よさこい節

よさこい祭りは高知で昭和29年に始まった祭りですが、鳴子踊りに使う曲は『よさこい節』の一節が曲のどこかに入っていれば、ロック調だろうが、レゲエ調だろうが何でもオッケー。この自由さが受けて、今では全国的な広がりを見せています。神奈川県の座間や横浜でもよさこい鳴子踊りが踊られているらしいのですが、皆さんはご存知でしたか?

衣装や振り付けは自由で、鳴子という柄の付いたカスタネットを振りながら踊れば一丁あがりです。“伊勢原よさこい”、“平塚よさこい”も可能ですよ。どこでも簡単によさこい祭りができてしまうのです。

伊勢原には道潅(どうかん)祭りというのがありますが、どう考えてもマイナーですからね。いっそのこと“伊勢原よさこい”にした方が人が集まりやすいでしょう。かく言う伊勢原市民の漁魔も、道潅祭りを見に行ったことは一度もありません。もう20年も住んでいるのにです。江戸城建設の指揮者、太田道潅にちなんだ祭りらしいのですが、イベントが“しょう まっこと”ダサイんだ。これが!

去年、太田道潅に扮したのは元シブガキ隊のフッ君。そして、北条政子に扮したのがコメットさん2世として一世を風靡した大場久美子でした。どちらも盛りを過ぎてほとんど忘れかけているでしょ。せめて藤原紀香と郷ひろみにしてもらわにゃぁー! 誰も見に行きませんよ。

この祭りは馬に乗った太田道潅と北条政子が町の中を練り歩くだけのつまらない祭りなのです。見に来る価値は何らありません。ああ、そうだ。お決まりのミス伊勢原コンテストもありましたっけ。それにしても発想が貧困ですよねぇ。ああ、情けない。漁魔というアイデアマンが伊勢原にいるというのに…。「だれが、そんなダサイ祭りを見に行きますか!」市民をバカにするのもいい加減にしてください。県内では小さい市ですけど、人口9万9千人の中堅都市ですぞ! ああ、情けない。

なお、よさこい祭りの踊りは阿波踊りと同じで飛び入りもできるそうです。でも、阿波踊りと違って、奇抜な衣装や変わった踊りがこじゃんと見られるでしょう。ちなみに“よさこい”とは“夜さ来い”の意味らしいです。

カツオのたたき

「カツオ本場、高知では薬味は何を使うですか?」

「3ミリばあに、ぶあつうに切ったニンニクながです」

「えっ! おろしニンニクじゃないですか?」

「おろしニンニクは辛いだけやき。カリッという歯ごたえがないと食うた気がせんのです」

エンペラーフィッシュ・アカメ館(FLASH)

ひろめ市場にはアカメが群泳するお店があります。4枚の写真が10秒ごとに入れ替わるようになっています。(加筆:2004年の現在はありません)

このお店は昼間が喫茶店で、夜はショットバーに早変わり。高知に行ったら一度行ってみてください。最大60センチぐらいのアカメが10匹ほど、大きな水槽の中を群泳する姿が見られます。

この水槽にいるアカメたちは漁師さんが釣ってきた魚ということですが、どの魚も傷がなくて健康でした。漁魔はこのあと竜串の足摺海洋館にも行ってみたのですが、そこのアカメは狭い水槽の中で死にかけていました。エラのところから骨が飛び出していたのです。絶対ここで見たほうがいいですね。

アカメは釣るよりもここで酒を飲みながら眺めたほうがいいでしょう。ここでアカメの姿を見ていたら、不思議と『釣りたい』という気がしなくなりました。高知にしかいない貴重な魚です。もし釣るならバーブレスフックに!